こんにちは!
浜松市でカーボンニュートラルに取り組んでいる須山建設です。
今回は、蓄電池の必要性について書きたいと思います。
1.蓄電池の種類
蓄電池には、産業用と家庭用の2種類があります。
・産業用蓄電池
産業用蓄電池は工場やお店などで使用されるものであり、容量が大きいNAS電池を使う場合が多いです。
その分、価格も高額で、中には1000万越えのものまであります。
主に工場など、機械のバックアップ用電源として使用され、一般家庭で使われることはほとんどありません。
・家庭用蓄電池
家庭用蓄電池は一般家庭で使用されるもので、リチウム電池を使う場合が多く、平均容量は6kwhほどです。
価格は製品により異なりますが、100万円前後が多いです。容量の大きいものだと200万~300万円ほどするものもあります。
家庭用も産業用のバックアップと同じように停電時に電気を使用することができ、また、太陽光発電システムと連携できるものが大半で、パネルで発電した電気を蓄電池に
貯めることができますので、昼間、太陽光発電した電気を貯めておき、夜間に使うことができます。
本ブログでは、産業用蓄電池について書いていきます。
参考URL:https://www.smart-tech.co.jp/column/solar-power/battery/
2.メリット・デメリット
メリット①
電器代が安くなる!
蓄電池の大きなメリットの一つは、電気代が安くなることです。
電気料金が値上がりしている今、導入するメリットは以前よりも増していると思います。
深夜の安価な電気代を使って、深夜のうちに蓄電池に電気を貯めておき、電気代が高くなる昼間に利用することで、電気代を安くすることが出来ます。
また、デマンド値が高くなる時間帯に集中して使うことで、更に電気料金を抑えることが出来るでしょう。
メリット②
非常時に電気を使用出来る!
災害が起きた際によく起こることの一つが、停電です。蓄電池があれば、停電時でも電気が使えるので、急な停電が起きても、
機械を安全に停止することが出来たり、常に稼動させておきたい機械などがある場合に役立ちます。
蓄電池を設置する際には、部分的に電気を供給するよう設定することも出来ますので、事業形態によって使う場所を決めておくといいと思います。
メリット③
環境問題に配慮!
蓄電池を利用すると、使用量が少ない深夜の時間帯に電気を貯めておき、使用量が多い昼間に電気を使うことができます。
電力の必要量が最も高くなる、昼間の時間帯に電気の使用量を減らすことは、CO2排出量の多い火力発電所の発電電力を減らすことにも繋がるため、
地球温暖化などの環境問題への対策にもなります。
カーボンニュートラルの推進を考えられている方は、ぜひ設置の検討をしてみてください!
…いいことばかりも言っていられないため、デメリットについても記述します。
デメリット①
蓄電池には寿命がある。
蓄電池は、貯める⇔使うを繰り返すことが出来ますが、永久に使用出来るものではなく、大体10年から15年ぐらいで寿命が来てしまいます。
使い始めのうちは気にならない程度ですが、徐々に蓄電容量が減少し、あまり電気を貯められない、という状態になってしまいます。
メーカーでは〇年の保証、〇回の充放電の保証など、満足に蓄電できる目安が保証されているため、導入の際にはこの保証がどのぐらいあるかを確認するといいでしょう。
デメリット②
電気を貯められる量が決まっている。
当然のことですが、蓄電出来る量には限りがあります。事業所で設置の導入を検討されている方は、使っている機械の消費電力や台数、最大何時間使いたいかなどを
検討の上、導入するといいと思います。
デメリット③
設置場所の確保が必要。
空きスペースが多くある事業所ではさほど困らないと思いますが、設置場所は電気を引き込む分電盤の近くであったり、よく使用する機械の近く・太陽光発電パネルとの連携などを
考慮すると、置く場所が限られてしまいます。
当然、必要量が多くなるほど蓄電池自体も大きくなるため、必要な容量の計算とともに、設置場所についても検討することが必要となります。
参考URL:
https://wajo-holdings.jp/media/2238
3.蓄電池の必要性
上記メリット、デメリットを踏まえると、なかなかすぐに導入しよう!と決断できる人は多くないと思いますが、電気代の更なる値上げが懸念されている今の状況や、
台風やゲリラ豪雨による停電がいつ、どこで起こるか分からない状況があるため、停電時にも事業の継続をしたいという事業所の方は、導入の検討をされるといいと思います。
大切なお客様や、社員を守るため、設置の検討をしてみてはいかがでしょうか。
4.まとめ
以上、蓄電池の必要性、メリットやデメリットについて書かせて頂きました。
蓄電池の導入に至っては、まだまだ検討事項があると思いますので、この記事を読んで導入を検討したいと思われた方は、ぜひ一度ご相談頂ければと思います!