こんにちは。カーボンニュートラル広報プロジェクトチームです。
須山建設のZEBプロジェクトは2022年6月現在、8件を竣工しており、現在、店舗、小規模事務所のZEBプロジェクトが建設中となり、計10件のZEBプロジェクトの実績があります。
今回は、その中で最新のZEB化した建物の実績について紹介します。
小澤土木新社屋で実現されたテクノロジー
①太陽光発電の導入による再生可能エネルギーの活用
オフィスビルや商業施設の屋上等に設置する場合、勤務時間/営業時間と発電時間が重なるため、太陽光発電システムで発電した電力で、電力需要の一部を賄うことができます。
建物2階屋根に約25.56kw、3階屋根に24.85kwの太陽光発電システムを導入しました。
これによって既存の建物の1次エネルギー消費量の61%を生み出すことが出来ました。
さらにBCP対策として蓄電池システムを設置し停電時には自動切り替えを行い一部のあらかじめ設定した回路を復旧します。
企業の社会的責任である環境保全活動の一貫としてアピールすることができ、従業員の環境意識への関心を高められることや、災害時の電力確保が出来るとこともメリットになります。
②断熱建材の採用による快適性の実現
外皮断熱とは、建物の室内と屋外の境界となる外皮(屋根、壁、床等)部分を、熱が伝わりにくい(熱伝導率が低い)素材でできた高性能断熱材を用いて施工することで、熱の出入りを抑制し、無断熱の建物に比べて室内温度を快適に保つために必要なエネルギーを少なくする技術です。
今回の特徴は、梁などを含めた屋根全体への断熱材吹付を行い、さらに天井裏と外壁部分にはグラスウールを充填しています。 断熱材を組み合わせることで施工性の向上とコストを抑えながら断熱性能を向上させることを目指しました。
③高効率空調機・全熱交換機による快適な執務環境の実現
空調のエネルギー消費量を削減するためには、まず外皮断熱や日射遮蔽のパッシブ技術を取り入れ、冷暖房の負荷を抑制することが重要です。
ただし、これらの対策のみでは室内環境を快適に保つことが困難である場合が多いことから、それを補うために用いる空調システムについてもより高効率なシステムとしつつ、適切に制御することで、快適な温熱環境を維持しながら、エネルギー消費量の削減を図っていくことが重要となります。
換気システムには、熱交換型換気扇を採用しています。熱交換型換気扇とは、換気をする際に夏であれば暑い外の空気と、室内の冷たい空気の熱を交換して、熱負荷を低減する役割があります。換気による温度変化を最小に抑えることで、省エネ性と快適性を向上させています。
新社屋でエネルギーの削減と創出を達成
小澤土木様新社屋では1次消費エネルギーを58%削減、61%のエネルギーの創出をおこなうことができ『ZEB』を達成することができました。
①消費エネルギー量の削減により、電気料金の低下が期待されるため、今後のランニングコストにメリットを得られます。今回のケースでは補助対象金額の2/3は補助金で補うことが出来る上、残りの1/3も、省エネ及び創エネで、約10年で回収できる見込みです。
②CO2を削減し、ZEB認証を取得することで環境配慮企業としての企業価値をPRできます。
③SDGsへの取組の姿勢を示し、社員の環境意識の向上にも繋がります。
④太陽光発電の自己消費・蓄電システムを採用することで非常時におけるBCP対策を実現することが出来ました。
須山建設では、数々のZEB建物の設計や補助金採択の実績があります。お客さまの計画におけるZEB化に向けた具体的な提案から、設計、建設、補助金申請まですべてお任せください。