こんにちは。カーボンニュートラル広報プロジェクトチームです。
事務所の建て替えを、環境に配慮した建物(ZEB)で行うことが出来ることをご存じですか。
それってすごく難しくて高価なものと思ったりしていませんか。
私たち須山建設が目指すZEBの姿は、『普段着のZEB』です。
高価な最新の省エネ機器を採用するのではなく、一般的に使う断熱材をいつもよりも少し厚くつかったり、
既製品で省エネ性能が高いパッケージ機器を採用したりするなど、
できるかぎり一般的な技術を採用した、見た目は普通だけど省エネ性能が高い『普段着のような』普及版のZEB建築を目指しています。
今回はその中で設計提案にてZEB化した建物の技術について紹介します。
『静岡製機本社屋で実現されたテクノロジー』
①太陽光発電の導入による再生可能エネルギーの活用
オフィスビルや商業施設の屋上等に設置する場合、勤務時間/営業時間と発電時間が重なるため、太陽光発電システムで発電した電力で、電力需要の一部を賄うことができます。また、企業の社会的責任である環境保全活動の一貫としてアピールすることができ、従業員の環境意識への関心を高められることや、災害時の電力確保が出来るとこともメリットになります。
敷地内地上に約33.5kw、70.0kw建物屋上の太陽光発電システムを導入しました。
これによって既存の建物の1次エネルギー消費量の41%を生み出すことが出来ました。
CO2排出量を・・・削減できる見込みです。
②断熱建材・エコガラスの採用による快適性の実現
外皮断熱とは、建物の室内と屋外の境界となる外皮(屋根、壁、床等)部分を、熱が伝わりにくい(熱伝導率が低い)素材でできた高性能断熱材を用いて施工することで、熱の出入りを抑制し、無断熱の建物に比べて室内温度を快適に保つために必要なエネルギーを少なくする技術です。
建物の開口部は、外皮の中でも最も熱の出入りが多いことから、断熱性能が高いガラスの窓を採用することで、熱の出入りを抑制することが重要となります。断熱性能が高い窓ガラスとして代表的なものに、複層ガラスがあります。複層ガラスとは、一般的に2枚のガラスの間に中空層を設けて、そこに熱伝導率が低い乾燥した空気や、より熱伝導率が小さいアルゴンガス・クリプトンガスを封入することで、断熱性能を高めたものです。
https://www.env.go.jp/earth/zeb/index.html
環境省 ZEB PORTAL
③高効率空調機・全熱交換機による快適な執務環境の実現
空調のエネルギー消費量を削減するためには、まず外皮断熱や日射遮蔽のパッシブ技術を取り入れ、冷暖房の負荷を抑制することが重要です。ただし、これらの対策のみでは室内環境を快適に保つことが困難である場合が多いことから、それを補うために用いる空調システムについてもより高効率なシステムとしつつ、適切に制御することで、快適な温熱環境を維持しながら、エネルギー消費量の削減を図っていくことが重要となります。
④BEMS
建物内のエネルギー使用量や、太陽光発電量などのデータをグラフなどで見える化することで、ビルのエネルギー使用量を把握して適正に管理し、エネルギー消費量の削減を図るためのシステムのことです。
ZEBの達成度や電力使用状況を見える化し、社員の省エネ向上にも寄与します。
最後に
静岡製機様では1次消費エネルギーを60%削減、41%のエネルギーの創出をおこなうことができ『ZEB』を達成することができました。
①一般的な技術の組み合わせでもZEBは実現できる
冒頭でも述べた通り『普段着のような』普及版のZEB建築を達成することが出来ました。
②執務環境が向上、社員のモチベーションアップにつながる
須山建設では、数々のZEB建物の設計や補助金採択の実績があります。お客さまの計画におけるZEB化に向けた具体的な提案から、設計、建設、補助金申請まですべてお任せください。