こんにちは。カーボンニュートラル広報プロジェクトチームです。
小規模な事務所でも環境に配慮した建物である「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」でつくることが出来ることをご存じですか。
「ZEB(ゼブ)」と聞くと、ハイレベルな技術をつかった高価なもの…と思ったりしていませんか。
私たち須山建設が目指すZEBの姿は、『普段着のZEB』です。
高価な最新の省エネ機器を採用するのではなく、一般的に使う断熱材をいつもよりも少し厚くつかったり、
既製品で省エネ性能が高いパッケージ機器を採用したりするなど、
できるかぎり一般的な技術を採用した、見た目は普通だけど省エネ性能が高い『普段着のような』普及版のZEB建築を目指しています。
今回は昨年5月に鉄骨造2階建て、延べ床面積215.59㎡(65.2坪)の小規模事務所において「ZEB Ready」を取得した、静岡県掛川市の株式会社サイト様東遠営業所をご紹介させていただきます。
小規模事務所でもZEB認証が取得できる
「普段着のZEB」を開発した私たちは、この考え方を応用すれば小規模な事務所建築でも「ZEB」認証を取得できるのではないか?と考えました。
そこで、須山建設グループの株式会社サイト様の東遠営業所において「ZEB Ready」の認証取得に挑戦することにしました。
一般的な事務所仕様でZEB化を目指しました
株式会社サイト東遠営業所の建築概要は以下になります。
[建設地]静岡県掛川市
[構造規模]鉄骨造2階建て
[延床面積]215.59㎡(65.2坪)
[建物用途]事務所(株式会社サイト様は仮設資材のリース会社です。足場材、敷き鉄板などをリースしています)
小規模事務所のZEB化のポイント
株式会社サイト様東遠営業所では小規模事務所のZEB化のために主に以下の2点に取り組みました。
【Point①】屋根・外壁・開口部を高断熱仕様としました。
【Point②】高効率空調機、全熱交換機を採用しました。
また今回は補助金利用は考えず、ZEB認証を取得することを目指しました。
事務所の外装はW折版、金属サイディング。内装は床はOAフロアにタイルカーペット、壁は石膏ボードにクロス、天井は岩綿吸音板というように、一般的な事務所仕様となっています。
断熱材の厚さだけでなく、空調性能と換気性能のバランスなどをバランスよく設計することで一次消費エネルギーを52%削減することができ、「ZEB Ready」の認証を取得することができました。
須山建設では、数々のZEB建物の設計や補助金採択の実績があります。お客さまの計画におけるZEB化に向けた具体的な提案から、設計、建設、補助金申請まですべてお任せください。