須山建設株式会社の『普段着のZEB』の取組みが、このたび2023年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。
(グッドデザイン賞紹介サイト:https://www.g-mark.org/gallery/winners/16838)
『普段着のZEB』の取組みは、一般的な建材と既製品の設備機器をバランスよく組み合わせることで『ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)』を実現する設計手法に加え、完成現場見学会や勉強会開催、各種講演への参加、メディア掲出など、地域のZEB建築の普及・促進に積極的に取り組んだ結果が高く評価されました。
当社では今回の受賞を契機に『普段着のZEB』のさらなる普及促進を図るとともに、ものづくりにおけるデザインの活用を積極的に推進し、ブランドイメージの向上に務めてまいります。
■ 受賞対象
普段着のZEB(ゼブ)
■ 概 要
私たちが目指すZEBの姿は『普段着のZEB』です。
高価な最新の省エネ機器を採用するのではなく、一般的に使う断熱材をいつもよりも少し厚くつかってみたり、
既製品で省エネ性能が高いパッケージ機器を採用するなど、できるかぎり一般的な技術を採用した、見た目は普通だけど
省エネ性能が高い『普段着のような』ZEB建築の普及を目指しています。
■ グッドデザイン賞審査委員による評価コメント
地球温暖化による異常気象や災害頻度の急増と規模の拡大は、世界中で人々の当たり前の日常を根幹から覆しつつある。
政治レベルでも地球環境問題は緊急課題として議論されているが、日本においては、国民一人ひとりの危機意識がまだまだ低いように感じている。
この取り組みの優れたところは、「普段着」という言葉によって、ZEBという小難しい話をもっと身近に感じてもらおうという意思と、
できるだけ安価に実現するための技術によって、広く普及させようとする地道な企業努力にある。
ZEBそのものは、建築技術的には近年普及しつつある内容だが、一企業の地球全体を見据えた取り組みとして敬意を評したい。
これを機に日本においても、企業規模に関わらず、地球環境問題に積極的に取り組む企業が数多く現れることを期待する。
グッドデザイン賞とは
1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。
国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、
毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。