こんにちは。 浜松市でカーボンニュートラルに取り組んでいる須山建設です。
最近、カーボンニュートラルや脱炭素という言葉を耳にする機会が増えてきたと思いませんか。
取り組みを進めたいけど何から始めたらいいのか・・・
費用がかかるんじゃないの?
悩みはさまざまかと思いますが、「補助金制度」を利用することで解消するかもしれません!
今回は「ZEBに使える補助金」についてご紹介いたします。
1.ZEBが求められる背景は?
日本での業務部門(事務所・ビル、デパート、卸小売業、飲食店、学校、ホテル・旅館、病院、劇場・娯楽場、福祉施設等の9業種)における、産業活動・交通機関・家庭などで消費されるエネルギー量は1970年代に発生した石油危機以降で約3倍に増加しています。
こうした状況を受け、日本で2014年4月に閣議決定された「エネルギー基本計画」において、以下の目標が設定されました。
-2020年までに、新築公共建築物等でZEBを実現
-2030年までに、新築建築物の平均でZEBを実現
目標を達成するための手助けとして、ZEBに関してはいくつかの補助金制度が設けられています。
利用できる補助金は「ZEBの種類」と「延べ床面積」が大きく関係してきます。
2.ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)とは?
①快適な室内環境を保つ
②できる限り省エネルギーに努める
③太陽光発電等によるエネルギーを創出する
高断熱化・日射遮蔽・自然エネルギー利用、高効率設備導入により上記を満たし、
建築物での年間エネルギー消費量が大幅に削減されている建物のことです。
※経済産業省 資源エネルギー庁「ZEBロードマップ検討委員会における ZEBの定義・今後の施策」より
3.ZEBの種類は?4つの種類があります。
1.ZEB(ゼブ)
省エネ:50%以上 + 創エネ:100%以上の一次エネルギー消費量の削減
2.Nearly ZEB(ニアリー ゼブ)
省エネ:50%以上 + 創エネ:75%以上の一次エネルギー消費量の削減
3.ZEB Ready(ゼブ レディ)
省エネかつ基準一次エネルギー消費量から50%以上の一次エネルギー消費量の削減
4.ZEB Oriented(ゼブ オリエンテッド)
延べ面積10,000㎡以上で以下の①、②の条件を両方満たす建物。
①省エネで用途ごとに規定した一次エネルギー消費量の削減
②省エネに向けた未評価技術(WEBPROにて現時点で評価されていない技術)の導入
※一次エネルギー消費量・・・冷暖房機などの設備機器や家電での消費量
4.ZEB実現に向けた補助金制度4選!
今回は4つの補助金についてご紹介いたします。
大きく分類して2種類(環境省と経済産業省からの補助金)、
さらに分類して、環境省から2つ、経済産業省から2つの計4種類のご紹介です。
<環境省>
■建築物等の脱炭素化・レジリエンス強化促進事業
①新築建築物のZEB化支援事業
<補助率①の要件>
・水害等の災害時にも電源確保等に配慮された設計
・災害発生に伴う長期の停電時においても、施設内にエネルギー供給を行うことができる再エネ設備等の導入
・ 感染症対策のための省エネ型の第一種換気設備の導入
・需要側設備等を通信・制御する機器の導入
②既存建築物のZEB化支援事業
<経済産業省>
■大規模建築物ZEB化に向けた実証、住宅・建築物需給一体型等省エネルギー投資促進事業
③ZEBの実証支援:補助率「3分の2」
ZEBの設計ノウハウが確立されていない民間の大規模建築物
(新築:10,000㎡以上、既築:2,000㎡以上)について、
先進的な技術等の組み合わせによるZEB化の実証を支援し、その成果の横展開を図ります。
④次世代省エネ建材の実証支援:補助率「2分の1」
既存住宅における消費者の多様なニーズに対応することで
省エネ改修の促進が期待される工期短縮可能な高性能断熱材や、
快適性向上にも資する蓄熱・調湿材等の次世代省エネ建材の効果の実証を支援します。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
一口にZEB化と言っても、業界・建物によっても考慮すべき点が異なってきます。
そんな中、須山建設では企画から設計、施工まで全て自社で行い、
実際に補助金を利用して本社ZEB化に成功しました。
ZEBに興味があってもどこから考えたらいいか分からない・・・など
お悩みの際はぜひ一度須山建設にご相談下さい。