こんにちは!
浜松市でカーボンニュートラルに取り組んでいる須山建設です。
今回は、経済産業省と環境省が出した2023年度のZEH補助金について解説します。
2023年に入り、今年度版の補助金パンフレットが公開され、前年度から変わった内容があるため、解説していきます。
(弊社が取り組んでいる、低層~中層マンションの支援事業について主に解説します。)
※一般社団法人 環境共創イニシアチブ(SII)HPより抜粋
POINT.1 カテゴリーの細分化
2022年度までの補助事業では、ZEH-Mのカテゴリーは、
・超高層ZEH-M … 住宅用途部分が21層以上
・中高層ZEH-M … 住宅用途部分が4層~20層
・低層ZEH-M … 住宅用途部分が1層~3層
という分類になっていましたが、
2023年度の補助事業では、
・超高層ZEH-M … 住宅用途部分が21層以上
・高層ZEH-M … 住宅用途部分が6層~20層
・中層ZEH-M … 住宅用途部分が4層~5層
・低層ZEH-M … 住宅用途部分が4層~20層
と、中高層ZEH-Mとひとくくりになっていたカテゴリーが 4層~5層 と 6層~20層 に細分化されています。
前年度とは違う分類があるため、注意が必要です。
POINT.2 採択方式の変更
POINT.1で触れたカテゴリーの細分化に伴い、採択方式が変更になっています。
2022年度までは、中高層ZEH-M支援事業の採択方式は審査採択方式であり、
審査機関から採択されないと補助金が受けられない方式でした。
しかし、2023年度は 高層・中層 に細分化が行われたことに伴い、
高層ZEH-M支援事業 … 採択審査方式(何故か審査採択方式から名称が変わっています。。)
中層ZEH-M支援事業 … 先着方式
に変更となりました。
4層~5層のマンションで補助金を受けたいという方は先着順となってしまうため、お急ぎを!!
POINT.3 追加補助の採用
2023年度のZEH補助金から、新しく採用されたのが、追加補助という制度です。
・直交修正板(CLT)
・PVTシステム(太陽熱の利用と、太陽光発電を組み合わせて太陽エネルギーを利用出来るようにした太陽光パネルのこと)
・EV充電設備
・液体集熱式太陽熱利用システム
・地中熱ヒート・ポンプシステム
・V2H充電設備(充放電設備)
以上6項目のシステムを中層・高層ZEH-Mに採用することにより、追加の補助金が受けられるようになりました。
また、低層ZEH-Mの場合は、上記6項目に加え、
・蓄電システムの導入
をしても追加の補助金が受けられるとのことです。
上記システムの採用を迷われていた方は、この機会にぜひご検討ください。
まとめ
以上、2022年度のZEH補助金、2023年度のZEH補助金の違いについて解説させて頂きました。
これからZEH-Mの建設に向けて動こうとしている方、既に補助金獲得に向けて動いている方は特に注意して頂ければと思います。
また、今回のブログでは、主な変更点のみ抜粋して解説しているため、細かい内容については各省庁が公開している資料を読まれるか、身近な専門家にご相談されることをオススメします。
須山建設でも、さらにもう1棟のZEH-M建設に向けてプロジェクトが動き出しているため、分からないことや聞きたいことがございましたら、お気軽にご相談頂ければと思います。