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読みもの2022.10.28

カーボン〇〇の用語別の違い|浜松市の須山建設が解説します

こんにちは。浜松市でカーボンニュートラルに取り組んでいる須山建設です。

 

最近、カーボンニュートラルやカーボンオフセットなど、カーボン〇〇という言葉をよく耳にするけど、それぞれの言葉の意味についてはよく知らない、似たような言葉もあるけど違いがわからない、という方も多いと思います。

 

今回は、そのカーボン〇〇という言葉の違いについて、解説したいと思います。

 

カーボンニュートラル

 

まずは、この特設サイトでも使っている「カーボンニュートラル」という言葉です。

 

これは、CO2の排出量を抑制すると共に、CO2を吸収してくれる緑の保全などを行うことでCO2をプラスマイナス0にしよう!という、カーボン(炭素)をニュートラル(中立)化するという意味です。

 

カーボンニュートラルとよく似た言葉に、「脱炭素」という言葉があります。

この「カーボンニュートラル」と「脱炭素」の違いについては、別のブログでも解説していますので、そちらをご確認ください。

 

脱炭素とカーボンニュートラルの違いは?浜松市の須山建設が解説

 

 

カーボンオフセット

 

「カーボンオフセット」とは、CO2の排出量を目標値まで抑えることが出来ないため、別の場所で削減・吸収することで目標値を達成しようとする考え方を意味します。

・森林を管理したり、植樹を行ったりすることで、抑えることが出来なかったCO2の排出量を吸収する

・他の企業が発行する「クレジット」を購入する

などの方法が挙げられます。

 

カーボンニュートラルはCO2の排出収支を0にするという言葉ですが、カーボンオフセットはそのための手段という意味で使われます。

カーボンニュートラルを達成するためにカーボンオフセットをしよう!といった使い方です。

 

上記「クレジット」については、J-クレジットという制度がありますので、参考にしてみてください。

J-クレジット制度

 

 

 

カーボンフリー

 

「カーボンフリー」とは、CO2を排出しないことを意味します。

 

先に説明した「カーボンニュートラル」は排出されたCO2をゼロにしようという取り組みですが、「カーボンフリー」はそもそもCO2を排出しないという言葉のため、大きな違いがあります。

 

CO2を排出しないようにするためには、CO2を排出しない電力を使う必要があります。太陽光発電や風力発電などがそれに当たりますが、その電力だけで企業の電気をまかなうことは難しいため、ハードルが高い取り組みと言えるでしょう。

 

 

 

カーボンポジティブ・カーボンネガティブ

 

「カーボンポジティブ」と「カーボンネガティブ」は、CO2の排出量よりCO2の削減量や吸収量のほうが多い場合を指す言葉、同じような意味として使われています。

用語自体を調べて行くと、

カーボンポジティブ=CO2を吸収出来ている

カーボンネガティブ=CO2を除去する

というような書き方をしていることが多いです。この言葉だけでは違いがあまりわかりませんね。。

 

どう違うかというと、

カーボンポジティブは排出してしまったCO2の量に対し、CO2の吸収量を大きくすることでCO2の収支をマイナスにすること

カーボンネガティブは排出されるCO2の量を減らしながら、CO2の吸収も行うことでCO2の収支をマイナスにする  という違いがあります。

 

どちらも環境への貢献度は変わらないような気がしますが、カーボンネガティブのほうが、そもそもの排出量を抑えるという意味合いが強いため、筆者としては、「ネガティブ」という言葉としての意味とは逆に、「カーボンネガティブ」のほうが目標としては高い位置にあるのではと思います。

 

参考サイト:

https://www.amita-oshiete.jp/qa/entry/015857.php

https://eleminist.com/article/418

https://eleminist.com/article/2112

 

 

まとめ

以上、カーボン〇〇という言葉の違いについて解説させて頂きました。筆者もこのブログを書いていて、今まで何となく使っていた言葉の意味がより理解出来るいいきっかけとなりました。この記事を最後まで読んで頂いた方も、よりカーボンニュートラルという取り組みに対して、興味を持って頂ければ幸いです。

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