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読みもの2022.6.24

既存建物のZEB化(カーボンニュートラル化)改修を計画するときに、依頼者が考慮すべき3つのポイントを解説

こんにちは!須山建設のカーボンニュートラル広報チームです。

前回、『既存建物をZEB化(カーボンニュートラル化)するための3つのポイントを解説』で説明したように、ZEB化改修の事前検討をおこなって、自社の社屋、事務所などをZEB化改修できる目処が立って、設計・施工を相談する相手(ZEBプランナー)が決まったら、いよいよ具体的な改修計画を進めることになります。

その際、ZEBプランナーとの打合せ、改修計画をスムーズに行うために、依頼者が事前に考慮しておいたほうが良いポイントを3つご紹介します。

POINT① 補助金をもらう?スケジュール重視?優先順位を決めておきましょう!

まずは、この改修計画における優先順位を決めておきましょう。

補助金を利用するためには、補助金の「公募~申請~審査~交付決定~工事期間~検査」といた、補助金のスケジュールに合わせて、設計、申請、工事などのスケジュールを組む必要があります。

そのために「必ずいつまでに◯◯しなくてはいけない」といったように、かなりスケジュールが縛られることになります。また申請後には大きな設計変更をすることが出来ないかなど、早期の検討・決定が必要になります。

また創業◯周年事業のため、「202X年◯月までに完成させたい!」など、完成時期を最重視する場合も考えられます。この場合には、補助金スケジュールに上手くはまらず、補助金利用出来ない可能性があります。

計画を進めるにあたり、今回は補助金利用に挑戦するのか?完成時期を優先するのか?優先順位をハッキリと決めておくと良いでしょう。

いずれにしても、補助金は申請すれば必ず利用できる訳ではありません。完成までに余裕があるようであれば、まずは補助金利用のスケジュールに合わせて、補助金利用に挑戦してみるのもよいかもしれません。

POINT② ZEBにもランクがあります。どのランクを目指しますか?

ZEBには省エネ達成率ごとに、50%以上で「ZEB Ready」、75%以上で「Nearly ZEB」、100%以上達成で「ZEB」と、3つのランクが設けられています。

補助金利用を目指す場合には、少しでも省エネ達成率が高いほうが採択されやすい傾向にありますが、その一方で省エネ達成率を高めるためにはコストもかかります。

そのため計画の初期段階で、ZEBプランナー(設計者)と相談して、今回はどのランクを目指すのか?そのために、どのくらいの達成率を目指せば良いのか?などのゴール設定することをおすすめします。

POINT③ ZEB化改修の機会に、他にやりたいことはありますか?

ZEB化改修工事では、天井をめくって、エアコンや換気扇、ダクトや配管を入れ替えたり、壁をめくって断熱材を入れるなど、計画内容によりますが結構大がかかりな工事になることが予想されます。せっかくの機会なので、このZEB改修化のついでに、他の工事も一緒に考えてみてはいかがでしょうか?

例えば、天井、壁だけでなく床まで張り替えて、内装の全面リニューアル(リフォーム)をしたり、さらには、デスクやイス、棚などの什器備品類まで入れ替えて、今どきのデザインオフィスに一新するのもおすすめです。

その他には、これを機にフリーアドレスを導入したり、リモートワークやオンラインミーティングに対応できるような設備を整えた会議室を設けたり、感染症予防のための設備を設置したり、社員食堂や多目的スペースをカフェ化したり、観葉植物を積極的に設置するなど、社員の働きがい・ウェルネスを重視した職場環境づくりを行ってはいかがでしょうか。

この様に、ZEB化改修をキッカケにして、地球環境にも、働く社員にも優しい、カーボンニュートラルでウェルビーイングなオフィスを実現することで、SDGsへの取組をアピールすることで企業価値を高めることができるのではないでしょうか。

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